旅・ノマド

会社員と個人事業主のあいだで、“自由を整える”途中にいる|ノマド的自由を育てる働き方

「整える自由」その途中で。 会社員と個人事業主のあいだで、育てていく働き方 laptravel.com

ノマドという言葉に、特別な憧れはありません。
けれど、場所や時間にとらわれず、自分のペースで生きられるようになりたいとは思ってきました。

会社員としての安定を保ちながら、個人で動く自由を少しずつ広げていく中で気づいたのは、“自由”は追いかけて得るものではなく、自分の基盤や働き方を整えながら育てていくものだということ。

その気づきの先で、私はいま、“自由と安定のあいだ”を行き来しながら暮らしています。

会社員と個人事業主、どっちもやっている私が“自由”について考える

私はいま、会社員でもあり、個人事業主でもあります。
会社の仕事をしながら、個人でもWeb制作の案件を受けたり、ブログを書いたりしています。

会社で働くことに特別な違和感はありませんでした。
人が自分の力で前に進めるようになる瞬間を支えるのが好きで、
チームで働く中でも、教えたりサポートしたりすることにやりがいを感じていたからです。
“教育”は、働き方を選ぶうえで今も変わらず私の軸になっています。

それでも、働く中で「このままでいいのかな」と思う瞬間が増えていきました。
周りに経営者や個人事業主が増え、話す内容や価値観にも変化があり、
少しずつ「働き方を変えたい」という感覚が自分の中にも芽生えていきました。

そして最近、近い将来に“会社を辞める”と決めました。
焦って手放すつもりはないけれど、自分の力で生きていける土台を整えたい。
そんな思いで、会社員と個人事業主の両立を続けています。

今日は、この“ハイブリッドな働き方”の中で感じている、
「自由」と「安定」のあいだについて書いてみたいと思います。

会社員という安心と制限

会社員として働くことには、たしかな安心感があります。
毎月の給与が入る安定、チームで動く心強さ、社会的な信用。
生活の基盤が整っているからこそ、新しいことに挑戦できる余裕も生まれます。

ただ、その分「自分で選べない部分」も少なくありません。
働く時間、仕事内容、関わる人を完全にコントロールすることはできず、会社の方向性に合わせる場面も多い。
ときには、自分のペースを保つのが難しいと感じることもあります。

それでも、ここで得られる経験や人との関わりが、私の働き方の幅を広げてくれたのも事実です。
誰かと協力して成果を出すプロセスの中にも、自分を成長させる余白があった。
そう感じる瞬間が、確かにありました。

けれど最近、その“余白”が少しずつ小さくなってきたようにも感じます。

この環境で得られるものはやり切った、という感覚がある。

だからこそ、次の場所でまた自分を広げたい。

その思いが、少しずつ“次に進む勇気”へと変わっていきました。

個人で仕事をすることの自由と現実

一方で、個人事業主としての仕事には大きな自由があります。
自分の裁量で動けるし、案件を選ぶこともできる。
頑張った分だけ成果に直結する手応えがあり、やりがいもあります。

でも同時に、現実的な責任も大きくなります。
確定申告や請求書の発行、スケジュール調整、収入の波。
すべて自分でコントロールする必要があります。

自分の裁量で動けるようになったけれど、時間の自由はむしろ減っていった。
本業のない朝や夜、休みの日のほとんどを副業に使う。

案件を受ければ受けるほど、時間はすべて仕事に吸い込まれていく。
それでも、自分で選んで動いているという感覚があるから続けられる。

そんな矛盾の中で、「自由って何だろう」と考えるようになりました。
副業を始めた頃は、会社員を続けながら少しずつ案件を受けていました。
時間単価が上がるたびに「頑張れば成果は出る」と実感できた反面、どれだけ効率化しても、それは労働収入=フロー収入の延長。
作業を止めれば、収入も止まる。

だからこそ、もっと“続けられる働き方”を整えたいと思うようになりました。

すぐに答えが出るわけじゃないけれど、今の自分にできる形で、少しずつ整えているところです。

“今の働き方を整えながら自由を広げていく”という考え方が、私の軸になっています。

“自由”へ向かう途中で、ハイブリッドに働くという選択

会社員でもあり、個人事業主でもある。

どちらの働き方にも良さと難しさがあって、そのあいだにいる今の私は、どちらかに偏らずに“現実”を感じています。

最近は、“この先の自分”をより意識するようになりました。

いつかは、時間も収入も自分の裁量でコントロールできるようになりたい。

そのために、今は会社という土台を活かしながら、自分のビジネスの仕組みを少しずつ整えている途中です。

“怖い”と感じたことはあまりないけれど、この形を続けていることでリスクを見極めながら、現実的に進めたいという感覚が強い。

会社員としての安定と、個人としての挑戦のあいだにいる今だからこそ、次のステージに向けて、落ち着いて土台を整えられると思っています。

“自由”は、走り続けることではなく整えること

以前は、自由になるためには走り続ける必要があると思っていました。
スキルを磨き、実績を積み、仕事を増やしていく。
でも最近は、そうではなく、にとっての自由は、「自分のペースを整えたその先にある」と思っています。

仕事の量を増やすよりも、どんな働き方や時間の使い方が自分にとって心地いいのかを見つめ直すこと。
誰かに合わせるのではなく、自分の軸で選び直していくこと。

それが、私にとっての“自由”に最も近づけると考えています。

まとめ|自由は、自分の基盤を整えながら育てていくもの

会社員と個人事業主というハイブリッドな働き方を経験して分かったのは、
“自由”は外側にあるものではなく、自分の基盤を整えながら育てていくものだということです。

完全に独立したいという気持ちは、今の私にとって確かな目標です。
準備を整えないまま独立しようとするのは、焦って手に入れる見せかけの自由。
つまり、基盤が整っていないまま独立や自由を求めることではありません。

私が目指したいのは、自分を整えた先に生まれる、本質的な自由です。

会社員としての安定を得ながら、個人として挑戦し、少しずつ自分のペースで進んでいく。

自由は、どこかに到達して得るものではなく、日々の選択と積み重ねの中で、育っていくもの。
だからこそ、私は今日もこの途中を楽しんでいます。