「サーバー」や「SSL」という言葉、WordPressの始め方を調べると必ず出てきますよね。
でも「サーバーって結局なに?」「SSLって何をしてくれるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
これからブログを開設したい初心者にとって、サーバーとSSLは避けて通れない基礎知識です。難しそうに聞こえますが、仕組みをざっくり理解しておけば大丈夫。この記事では「サーバー=土地」「Webサイト=家」「SSL=通信を守るカギ」というシンプルなイメージで解説していきます。
SSLの種類や選び方もシンプルに紹介します。
この記事を読み終わるころには、サーバーとSSLの役割を理解して安心して次に進めるはずです。
サーバーとは?|Webサイトを置く「土地」
サーバーの役割
サーバーは、Webサイトのデータを保管し、インターネットを通じて利用者が訪問(アクセス)できるようにするインターネット上の「土地」のような存在です。
例えば「サーバー=土地」「Webサイト=家」と考えるとイメージしやすいでしょう。土地がなければ家は建てられないし、家がなければ人が暮らすことはできません。サーバーは、Webサイトを支える土台として欠かせない存在です。
👉 ドメイン(住所)の役割について詳しく知りたい方はこちら
(関連記事:【初心者向け】ドメインとは?サブドメイン・サブディレクトリの違いまで徹底解説)
サーバーの種類と初心者におすすめ
サーバーには大きく分けて「自宅サーバー」「クラウドサーバー」「専用サーバー」「レンタルサーバー」があります。
自宅サーバー:文字通り自分のパソコンをサーバーとして使う方法です。電源やセキュリティを常に管理する必要があり、24時間稼働させなければならないため、初心者にはハードルが高い選択肢です。
クラウドサーバー:AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)のような大規模なサービス。必要に応じて柔軟に性能を増減できるのが特徴で、大規模サイトや急速に成長するサービスに向いています。ただし料金体系が複雑で、設定も専門知識が必要になるため、ブログを始めたばかりの人にはオーバースペックです。
専用サーバー:物理サーバー1台を丸ごと契約して独占利用。自由度や安定性は高いですが、料金は月額1万円以上と高額になりがち。企業サイトや大規模メディア向けの選択肢といえるでしょう。
レンタルサーバー:複数ユーザーで1台のサーバーを共用利用。初心者にとって現実的なのは間違いなく「レンタルサーバー」です。コスパが良く、セキュリティや保守も事業者が対応してくれるため安心。さらにWordPressの自動インストール機能や無料SSLが標準で使えることが多く、契約から公開までの流れがスムーズです。
初めてブログやWebサイトを作るなら「レンタルサーバー」を選べば間違いありません😌
Xserverなど初心者向けレンタルサーバーの特徴
国内シェアが大きく、安定性と使いやすさで知られるのが Xserver(エックスサーバー) です。
WordPressをワンクリックで設置でき、無料SSLも自動で設定可能。サーバー速度も速く、セキュリティ体制もしっかりしているので、初心者でも安心して使えます。
多くのブロガーや企業サイトでも利用されているため、情報が豊富でトラブル時の解決策も見つけやすいのも大きなメリット。初心者が最初に選ぶには十分すぎる性能とサポートを備えています。
SSLとは?|通信を守る「カギ」
SSLとは、インターネット上でやり取りされる情報を暗号化して、安全に通信できるようにする仕組みです。
普段見るサイトのURLは「http://〜」または「https://〜」で始まります。この「https://」の「s」は Secure(安全)の意味で、SSLが導入されていることを示しています。
イメージとしては、
- httpは誰でも読めてしまう「ハガキ」
- httpsは封筒に入れて鍵をかけた「手紙」
中身を他人に覗かれない仕組みがSSLです。
SSL対応しているサイトはブラウザのアドレスバーに「鍵マーク」が表示されます。これがないと通信内容が盗み見られたり、なりすましサイトに利用者が騙されるリスクが高まります。GoogleもSSL対応を検索評価の基準にしているため、今や「鍵マーク=安心できるサイト」という認識が一般的です。
無料SSLと有料SSLの違い|初心者はどっちを選ぶべき?
SSLには「無料」と「有料」の2種類があります。結論から言えば、初心者がブログや個人サイトを始めるなら無料SSLで十分です。
- 無料SSL(Let’s Encrypt など)
ブログや小規模サイトに最適。ほとんどのレンタルサーバーで標準搭載されており、自動更新もされるため手間がかかりません。Google検索でも無料SSLで十分評価されるので、安心して使えます。 - 有料SSL
企業サイトやECサイト、金融関連など「信頼性」をより重視する場面で利用されます。中には「EV証明書」と呼ばれるタイプもあり、アドレスバーに企業名が表示されるケースもあります。こうした証明書は、利用者に「この会社は本物だ」と安心感を与える役割を持っています。
初心者がブログを始める場合は、サーバー契約時に無料SSLを有効化するだけでOK。複雑な設定は必要なく、ワンクリックで導入できます。
最初のブログ運営なら迷わず無料SSLで大丈夫!「お金を払わないと安全じゃないの?」って不安になるかもだけど、そこは気にしなくてOKです🙆♀️
よくあるトラブル・失敗談(初心者が知っておくと安心)
サーバーとSSLの基本を理解しても、実際に設定してみると「うまくいかない…」と戸惑うことがあります。ここでは初心者がつまずきやすい代表的なトラブルを紹介します。解決法を細かく覚える必要はありませんが、「こういうことがあるんだ」と知っておくだけで安心できます。
1. SSL化したのに「鍵マーク」や「保護されている表示」がすぐに出ない
SSL証明書の発行処理やDNSの反映、サーバーの設定キャッシュなどに時間がかかることがあります。多くの証明書では発行に平均24時間以内の表示ですが、サーバー・認証局・ドメインの状態によっては24〜48時間ほどかかる場合も。急いでいても「少し待つ時間」が必要になることを知っておきましょう。
2. 混在コンテンツ(SSLを有効化したのに一部 http のまま残ってエラー)
サイト内の画像やリンクが http のまま残っていると「保護されていない通信」と警告が出ることがあります。これを「混在コンテンツ」と呼びます。最初から https で統一しておけば防げるので、初心者は意識しておくと安心です。
特に新しく取得したドメインやネームサーバーを変更した直後は、反映に時間がかかることがあります。その場合はブラウザのキャッシュを削除して再読み込みすると改善することもあります。
3. 無料SSLの更新を忘れてアクセスできなくなった
昔は無料SSLを手動で更新する必要がありました。そのため「更新を忘れてブログが見られなくなった」という失敗もありました。今はほとんどのレンタルサーバーで自動更新に対応しているので、契約時に有効化すれば基本的に心配はいりません。
SSLが反映されない!って焦ることもあるけど、多くの場合24時間以内に正常になるので、まずは少し時間を置いて様子見を😊
サーバーとSSLの関係|初心者が押さえるべきこと
サーバー契約時にはSSLも一緒に設定できることがほとんどです。Xserverなら管理画面からワンクリックで「無料独自SSL」を有効化できます。
かつては専門知識が必要だったようですが、今はほぼ自動化されているので初心者でも心配いりません。さらにGoogleはSSL対応を検索評価の基準の一つにしているため、SSLは今や欠かせない存在になっています。
初心者が最低限覚えておけばいいこと
サーバーは「Webサイトを置く場所」、SSLは「その通信を守るカギ」。
この2つを理解していれば、実際にサーバー契約をするときやWordPressを開設するときに混乱しなくなります。細かい仕組みを今すぐに覚える必要はありません。まずはイメージを掴んで「次に進める自信」を持つことが大切です。
まとめ|サーバーとSSLを理解して安心スタート
ここまで理解できたら、次はWordPress開設へ進みましょう。次の記事順に読めば、初心者でも安心して一歩ずつ進めます。


