「Webデザインを仕事にしたい。でも独学で稼げるの?」
「具体的に次は何をすればいい?」
「結局スマホを見て1日が過ぎてしまう。」
そんな風に悩んでいるなら、原因は才能ではなく「次に何をすべきか」という具体的な道筋が見えていないことにあります。
道筋がないと優先順位が曖昧になり、結果的に「本来やるべきこと」に手がつけづらくなります。
私は現在、会社員をしながら、個人事業主としてWeb制作の仕事をしています。これまで教育現場にも深く関わり、数多くの成功と挫折を誰よりも間近で見続けてきました。そんな私が、「もしも今ゼロから独学を始めるなら」という視点で、プロの入り口へ辿り着くための最も効率的なルートをこの記事にまとめました。
・ゼロから「プロの入り口」へ迷わず進むための5つのステップ
・忙しい社会人が挫折せずに、夢を形にするための「環境作り」
・「お勉強」で終わらせないための、現場流・制作フローの全貌
Webデザインを本気で仕事にしたい人は、迷わず最後まで読み進めてください。
今の状況から探す|あなたにぴったりの「開始地点」
今のあなたの状況に最も近いものを選んでください。そこから次に進むためのルートをご案内します。
STEP 1:準備と覚悟|失敗しないための「学習環境」作り
独学を始めたい気持ちはあるのに、最初の一歩で立ち止まってしまっている方へ。
このSTEPでは、Webデザインの独学を始める前に必要な全体像と準備を整理し、迷わず最初の一歩を踏み出せる状態を作ります。
実はWebデザインの独学で一番エネルギーを使うのは、勉強そのものよりも、「今、何をすればいいのかが分からない状態」でPCの前に座ることです。
この状態が続くと、多くの人は「自分は意志が弱いのかもしれない」と感じてしまいます。最初に必要なのは根性ややる気ではありません。
「全体の流れ」と「今の自分の立ち位置」を把握することです。
そのために、迷わず手を動かせる「学習環境」を先に整えていきます。
1. Web制作の全体像|「制作の流れ」と「デザイナーの役割」を知る
「Webデザイナーは、センスのある人がオシャレな絵を描く仕事」
そう思っている人は少なくありません。
Webデザインは、自分の感性を表現する「アート」ではありません。
情報を整理し、読者に正しく伝えるための「設計(デザイン)」です。
つまり、特別な才能や美術センスが必要な仕事ではありません。
Web制作の全体像を理解し、論理的にサイトを組み立てる力が求められます。
Webサイト制作は「6つの工程」で進む
Webサイト制作は、いきなりデザインから始めるわけではありません。
プロの現場では、次のような流れで制作が進みます。
| 工程 | 何をするか(概要) |
|---|---|
| ① 企画 | 目的・ターゲットを整理する |
| ② 設計 | 構成や情報の並びを考える |
| ③ デザイン | 見た目・レイアウトを設計する |
| ④ 実装 | サイトとして表示できる形にする |
| ⑤ 公開 | ネット上に公開する |
| ⑥ 運用(必要に応じて) | 内容の更新や微調整を行う |
Webデザイナーは、この制作の流れ全体を理解したうえで、
「目的を達成するために、情報の伝え方を設計する」役割を担います。
見た目を整えるだけでなく、「何を」「どこに」「どんな順番で」伝えれば、相手に正しく理解されるかを考えます。
ここまでで、Webデザイナーがどんな役割を担っているのか、全体像は掴めたはずです。次は、学習を始めるために必要なPC環境とツールを確認していきましょう。
2. 【最重要】失敗しない「PCスペック」と必須ツールの選び方
道具選びでの失敗は、数万円単位の損失や、学習の遠回りに直結します。
これからWebデザイナーを目指すなら、スペック(性能)を重視しつつ、自分に合ったものを選びましょう。
Mac vs Windows。後悔しないPC選びの基準
結論から言うと、どちらでもプロとして仕事ができます。
「デザイン事務所はMacが多い」という傾向はありますが、現在はFigmaなどの共通ツールも主流になってきたため、OSによる差はほとんどありません。
Macが選ばれる理由(よくあるケース)
・デザインするならMac、というイメージに憧れがあるから
・業界で使われている環境に触れてみたいから
Windowsが選ばれる理由(よくあるケース)
・すでに慣れていて、すぐに作業を始められるから
・同価格帯でできるだけ高いスペックを重視したいから
どちらを選ぶ場合でも、OSより「最低限のスペック(処理性能)」を満たしているかどうかが重要です。
💡 PC選びで失敗しないための判断基準はこちら
【初心者向け】Webデザインに最適なPCの選び方|MacとWindowsどっちがいい?
独学のスタートは「Figma」から。Adobe導入のタイミング
Webデザインを始めようとすると、「Figma」「Photoshop」「Illustrator」といったツール名をよく目にします。
まずは、操作を覚える前に、それぞれのツールの役割や得意分野を知ることが大切です。
| ツール | 何に使う? | 使うタイミング |
|---|---|---|
| Figma | 構成・レイアウト設計 | 学習の最初から |
| Photoshop | 画像加工・バナー制作 | 学習の途中で、必要に応じて使い始める |
| Illustrator | ロゴ・図解・素材制作 | 学習の途中で、必要に応じて使い始める |
PhotoshopとIllustratorは、「プロとして仕事を受けるなら避けて通れない、現場の共通言語」です。
そのため、仕事が決まってから初めて触るのではなく、学習の途中で「必要だと感じたタイミング」から少しずつ慣れておくことが重要です。
まずは無料のFigmaで全体を学びつつ、制作の幅を広げる段階でAdobeツールを取り入れていくのが、最も失敗しにくい進め方です。
3. Webデザイン独学の費用はいくら?
Webデザインを独学で始めるにあたって、必要な費用は「すべて最初にかかる」わけではありません。学習の段階に応じて、必要になるものが変わります。
学習スタート時に必要なもの
PC:15〜25万円前後
デザインの学習や、基本的な制作作業を無理なく進めるための作業用PCです。
学習の途中で必要になるもの
Adobe CC:1年間で約4万〜14万円前後
最初から契約する必要はありません。
制作の幅を広げる段階で、少しずつ触り始める人が多いです。
実績を公開・運用する段階で必要になるもの
サーバー・ドメイン:1年間で約6,500〜13,500円前後
デザインの練習段階では必須ではなく、実績サイトを公開したり、仕事を意識し始めた段階で用意すれば十分です。
すでに十分な性能のPCを持っている場合は、無理に買い替える必要はありません。
これからPCを用意する場合は、学習スタート時点の初期費用は15万円前後がひとつの目安になります。
その後、学習の途中で必要に応じてAdobe CC、実績を公開・運用する段階でサーバー・ドメイン代が必要になります。
「できるだけお金をかけずに始めたい」と感じるのは自然なことです。
ただ、必要なものに投資できるかどうかで、その後の成長スピードや、仕事につながるまでの早さに差が出ます。
実際に、無理のない範囲で環境を整えてきた人ほど、途中で止まらず、着実にステップを進めています。
STEP 2:基礎習得と適性確認|「デザインとコーディング」の独習法
このSTEPは、実際に手を動かしながら、Web制作の基礎と自分の適性を確認するフェーズです。
ここで重視するのは完成度ではありません。
「デザインを形にする → ブラウザで動かす」という流れを、一度体験することがゴールです。
1. まずは小さく触ってみよう(バナー広告1枚からでOK)
考え込む前に、一度手を動かすことを重視しましょう。
最初は、バナー広告1枚だけで十分です。
お手本を見ながら、テキストを置く、画像を配置する、余白を空ける。
この時点では、上手に作れなくても問題ありませんし、すべてを言葉で説明できる必要もありません。
決められた大きさの中で、テキストや画像を配置し、余白や順番を調整しながら、「情報がしっかりと伝わる形」に整えていく流れを、一度体験することが目的です。
「お手本」となるバナーは、下記のようなデザイン参考サイトから選びます。
💡 バナーデザイン参考サイト|BANNER LIBRARY
2. 「模写」でそのまま「同じ構成」を再現してみる
バナーで小さく作る流れを体験できたら、次はWebページの一部を使って模写にチャレンジします。
模写は「デザイン → コーディング」の順で両方やる
模写の流れは、お手本を参考にデザインツールを使って文字や画像の配置、余白の取り方など画面の見た目を再現。そして、同じお手本を見ながらHTML/CSSでコーディングし、配置や余白をブラウザ上に再現していきます。
このとき、
「この配置は思ったより大変だな」
「この表現はコードだとこうなるのか」
といった気づきが自然と出てきます。
まずはページ内のニュースセクションや商品紹介セクションなどの1部分だけで十分です。
慣れてきたら、パソコン版やスマホ版など、表示サイズの違うデザインにチャレンジしてみるのもおすすめです。
見ていてテンションが上がるジャンルや、好きなテイストのWebサイトを選ぶと続けやすくなります。
アニメーションや装飾が多すぎるなど、構造が複雑すぎるWebサイトは、最初の模写には少し難しいので、「これ好き!」って思えるサイトがおすすめ。装飾が少なくて構造がシンプルなものを選べばOKです。
💡 Webデザイン参考サイト|ちょうどいいWebデザインギャラリー
💡 Webデザイン参考サイト|SANKOU!
デザインとHTML/CSSをセットで学ぶ理由
この段階では、デザインを完璧に理解することが目的ではありません。
実際に手を動かす中で、「なぜこの配置なのか」「なぜこの順番なのか」を考えられる土台をつくることが目的です。
Webデザインは、見た目だけを考える仕事でも、コードだけを書く仕事でもありません。
「どう見せたいか(デザイン)」と「どう実装できるか(HTML/CSS)」を考えながら、実際に手を動かして、現実的な形に落とし込んでいくのがWebデザインの仕事です。
3. 「自分に向いていること」の輪郭を掴む(適性確認)
一通り制作を実践してみると、自然と自分の「心の動き」に気づくはずです。
- デザインに没頭できる人: 色や配置、ユーザーの使い勝手を考えるのが好きなタイプ。
- コードがしっくりくる人: 仕組みを理解し、思い通りにサイトを動かすのが好きなタイプ。
- 全体をつなげて形にするのが楽しい人: デザインもコーディングも含めて、「完成までの流れ」そのものにワクワクするタイプ。
※ どれか一つに決める必要はありません。「今いちばん近い感覚」で捉えてOKです。
私は、デザインもコーディングも「全部」やりたかったタイプです。
一つのことだけを黙々と進めるより、全体を繋げて形にする方が楽しいし、何より「どこにいても、自分らしく働ける力」に直結するからです。
ここで掴んだ「適性」は、出口戦略を立てる際の大きなヒントになります。
作る過程で何を感じたか。
それが、次に進むための判断材料になります。
多くの人が、この段階で一度は「このまま進んで大丈夫かな」と感じます。
それは失敗ではなく、次の進み方を考える時に必ず訪れる感覚です。
「思ったより上手くいかない」
「何が正解かわからなくなってきた」
そう感じて、気づけばスマホを見て1日が終わってしまう。
この段階で、そう感じる人は少なくありません。
でも、これは意志が弱いからではありません。
多くの場合、「次に何をやるか」が曖昧なまま、学習を進めているだけです。
この段階で大切なのは、気合や根性ではなく、「迷わず手を動かせる状態」を作ること。
- 今日はバナーを1枚作る
- このセクションだけ模写する
- 30分だけデザインツールを触る
PCに向かう前に、「今日はこれだけやる」と決められているかどうかです。
それができていれば、自然と手は動き始めます。
STEP 3:出口戦略の確定|「転職」か「副業・フリーランス」か
学習を進めるなかで、
「このまま独学で仕事にできるのかな」
「一度、実務経験を積んだ方がいいのかな」
と、迷い始める人は少なくありません。
これは、Webデザインの基礎が身につき、自分がWebデザインを仕事にしていくことをリアルに捉えている証拠でもあります。
このSTEPでは、その迷いを整理し、自分にとっての「最短ルート」をここで確定させます。
迷いを断つ:「会社員」か「フリーランス」か。今の自分に最適なルートが固まる
学習を絞る:選んだ道に「不要なスキル」を切り捨て、時間を生み出せる
自信を持つ:曖昧だったゴールが、今日やるべき具体的なタスクに変わる
1. 「理想」と「現実」を繋ぐ。最短ルート(転職 or 副業・フリーランス)の選び方
「いつかは自由に働きたい」という大きな目標はそのままに、まずは「どのルートからスタートするか」を確定させます。
- 「会社員(転職)」からスタート: プロのチームの一員として仕事に関わりながら、自分のアウトプットが「現場基準」でどう評価されるのかを知り、視座と技術を積み上げていくルートです。
- 「フリーランス(副業・独立)」からスタート: 全ての責任を自分で負い、自分のアウトプットが「市場」で通用するかどうかを、直接確かめていくルートです。
大切なのは、どちらが正解かではありません。
転職とフリーランスでは、成果がどう扱われ、どう次につながるかが違います。その違いを理解したうえで、スタート地点を決めることが重要です。
2. 【転職ルート】なら「自分に合う組織の規模」を見極める
転職ルートを選ぶうえで重要なのは、「どの会社が良いか」ではなく、
どの環境で、どんな役割を担い、どんなポイントで評価されるのかを把握することです。
会社の種類や規模によって、仕事のスタイルや評価のされ方は大きく異なります。
| 会社の種類 × 規模 | 仕事のスタイル(任される役割) | デザイン・コーディングのリアル | メリット・デメリット |
|---|---|---|---|
| 大手制作会社 / 代理店 | 完全分業制の専門職。 デザイン、または実装のいずれか一工程を専門的に担当する。 | 設計ルール・ガイドライン・ブランド基準が明確。 意図どおりに再現できているか、仕様への正確さが重視される。 | メリット: ・設計の考え方や作法を体系的に身につけやすい ・評価基準が比較的明確 デメリット: ・担当範囲が限定されやすく、全体像が見えにくい ・意思決定や設計に関わるまで時間がかかりやすい |
| 中小・地場制作会社 | 少人数チームでの複数工程担当。 デザインから実装まで、工程をまたいで関わることが多い。 | 案件ごとに条件が異なり、予算・納期・クライアント要望の制約の中で、実装可能な落とし所を探る力が求められる。 | メリット: ・Web制作の全体像を実務で把握しやすい ・調整力・実装力・対応力が身につきやすい デメリット: ・工数や単価の制約で、設計を深く詰めきれないことがある ・評価基準が案件や担当者によってブレやすい |
| 事業会社(インハウス) | 自社サイト・サービスの運営/改善担当 | 継続的な成果が評価される環境。 既存デザインの更新、バナー作成、LPの微調整など、運用・改善が中心になる。 | メリット: ・一つのブランドやサービスを深く育てる視点が身につきやすい デメリット: ・ゼロから新しい表現を作る機会は少なめになりやすい |
| スタートアップ / ベンチャー | 役割が固定されていない中で、事業に直結する制作を担う | UI、LP、資料など、事業仮説を検証するためのアウトプットが最優先。 スピードは検証を回すために求められる。 | メリット: ・自分の判断とアウトプットが事業成果に直結しやすい ・意思決定が早く、試行回数を増やしやすい デメリット: ・設計や基礎を体系的に学ぶ機会は少なめ ・評価基準が流動的で、自分で考え続ける必要がある |
制作会社か、事業会社か。
特に制作会社は、未経験からの採用ハードルが高いのが現実です。
だからこそ、将来的にどんな立ち位置を目指すのかを先に決め、
そこから逆算して「今、どこで経験を積むのか」を考えることが重要です。
キャリアは、最初からゴールまで一直線に進むものではありません。
経験を積む中で、自分に求められる役割や、力を発揮できる環境が変わっていくことも自然なことです。
3. 【副業・フリーランスルート】なら、自分の「適性」に合わせて武器を絞る
副業・フリーランスで成果を出すために必要なのは、最初から完璧を目指すことではありません。
STEP2で感じた適性をもとに、「自分はどこで価値を出すのか」を一度決めること。
それが、この先の学習と実践を無駄にしないための前提になります。
「デザイン寄り」か「WordPressまで含めて制作する」か。
まずは、自分の強みの方向性を決める
すべてを平均的にこなそうとするよりも、まずはどの方向を軸に進むかを決めておくことで、学習も実践も進めやすくなります。
ここでは、副業・フリーランスとして仕事につなげていくことを前提に、代表的な3つの方向性を整理します。
デザインを軸に進める場合:色や配置を考えたり、見た目を整えていく作業が楽しいと感じるなら、デザインを中心に経験を積んでいく進め方が合っています。
バナー制作やLPデザインなど、デザイン単体の仕事から関わり、エンジニアとチームを組んで進めるケースもあります。
コーディングを軸に進める場合:見た目そのものよりも、「どう組み立てられているか」「どう動いているか」に関心が向くなら、コーディングを中心に経験を積んでいく進め方が合っています。
HTMLやCSS、JavaScriptを使ってデザインを形にしていく役割を担い、実装の精度や再現性が求められる場面が多くなります。
制作を一貫して担う場合:デザインだけでなく、「自分で作って、公開されるところまで関わりたい」と感じるなら、制作全体を一人で担っていく進め方が合っています。
実務では、その手段としてWordPressを使うケースも多く、小規模な案件では一人で完結できる場面も出てきます。
迷った場合は、デザインと実装の両方を一通り理解している状態を目指すのも一つです。最初から一つに絞り切る必要はありません。
まずは、自分の力でサイトを形にするところまでが、最初の目標です。
STEP 4:プロの拠点作り|WordPressでポートフォリオを構築する
実績が少ない状態でも、「この人なら任せられる」と思ってもらうためには、信頼を伝えるための“拠点”が必要です。
このSTEPでは、ポートフォリオや発信を通じて、自分の考え方や取り組み姿勢を、きちんと伝わる形に整えていくことを目的にします。
その土台として使うのが、WordPressです。
1. 信頼の拠点。自分のサイトを持つことが最大の説得力になる
なぜ、わざわざ自分のサーバーを借りてサイトを作るのか。
「まだ仕事もしていないのに、そこまでする必要があるのでは?」
そう感じる人もいるかもしれません。
自分でデザインからコーディングまで行い、サーバーを借り、ドメインを取り、Web上に自分だけの場所を構築し、管理すること自体が、Webデザイナーとしての「最初の実績」になります。
仕事としてサイトを作った経験がなくても、「自分で環境を用意し、公開までやり切った」という事実は残ります。
その経験自体が、相手にとっての信頼材料になります。
2. 仕事の質は「環境」で伝わる。サーバー・ドメインはその土台
ポートフォリオは、あなたの「オンライン上の拠点」です。
「とりあえず表示できれば十分では?」と思うかもしれません。
ですが、ポートフォリオを見る立場や役割によって重視される部分は変わります。
細かい実装まで確認されることもあれば、全体の安定感や第一印象が重視されることもあります。
いずれの場合でも、表示が重い・不安定といった状態は、違和感やマイナスの印象につながりやすいのが現実です。
最初の段階から、安心して見てもらえる環境を整えておくことが大切です。
3. 「思考のプロセス」を可視化する。選ばれるための制作戦略
単に綺麗なサイトを作るのがゴールではありません。
お金を払う側(企業やクライアント)が見ているのは、制作物の裏側にある、あなたの「思考のプロセス」です。
なぜこの構成やデザインにしたのか。
そこに、あなたがどんな考え方で制作に向き合っているのかが表れます。
その考え方が相手に伝わるかどうかが、案件獲得や採用につながるかを分けるポイントになります。
ポートフォリオに正解はありませんが、一つだけ言えるのは「制作物だけを載せても、あなたの価値は半分も伝わらない」ということです。
過去の制作背景や試行錯誤の積み重ねがあるからこそ、「この人なら、自分たちの未来も任せられる」という信頼に繋がります。
これで、プロとして活動するための土台は整いました。
あとは、完成したポートフォリオを使って、最初の仕事(0→1)につなげていく段階です。
STEP5では、未経験の状態から動き出すための手順を整理します。
STEP 5:実務への挑戦|案件獲得と採用を勝ち取る全手順
未経験のまま、最初の仕事(0→1)をどう取ればいいかわからない方へ。
このSTEPでは、学習段階を抜け出し、実務に挑戦するための“動き方”を整理します。
ここから先は、「学ぶ」ではなく「使う」フェーズです。
1. ポートフォリオ完成後の「実務直行ルート」を確認する
サイトが出来上がった瞬間が、スタートラインです。
そこから仕事を手にするまでには、応募や提案に向けた準備と、動き出す順番があります。
ポートフォリオ完成後、まずやることは大きく分けて次の4つです。
- 応募や提案のときに送るものを用意する
(ポートフォリオのURLと、簡単な自己紹介文) - 目指している働き方を前提に、実際に応募や提案に動き出す
(求人への応募、案件への提案、問い合わせなど) - 応募や提案の際に聞かれやすい内容を整理しておく
(これまでの経験、できること、対応できる範囲など) - 実際の仕事を想定して、連絡のやり取りを意識しておく
(メールやチャットでの返し方、返信の速さ、納期の考え方など)
これらを押さえておくだけで、実務に踏み出すハードルは大きく下がります。
2. 実績ゼロから「0→1」を作る、最初の一歩と考え方
最初は、誰でも実績ゼロです。
だからこそ、最初の目標はシンプルで構いません。
・1円でも仕事として関わる経験を持つ
・一社でも評価される実績を作る(内定を勝ち取る・受注する)
この「0→1」を突破すること自体が、最初の実績になります。
仕事の形は、人によって異なります。
案件として受ける人もいれば、採用という形で関わる人もいるでしょう。
大切なのは、最初から規模や条件にこだわりすぎず、「実務として関わった経験」を一つ作ることです。
この段階では、ポートフォリオの完成度以上に、仕事への向き合い方が見られています。
・返信が早い
・相手の意図を汲み取ったやり取りができる
・途中で投げ出さず、最後まで対応できる
こうした姿勢は、副業・フリーランス・転職のいずれの場合でも、「この人なら任せられる」という信頼に繋がります。
3. 年代別の勝てる戦略(20代・30代・40代からの挑戦)
ここからは、年代別にどんな点が評価されやすいかを見ていきます。
20代・30代前半:ポテンシャルと成長速度で勝負する
この年代で評価されやすいのは、完成度の高さよりも「成長スピード」と「吸収力」です。
現時点でのスキルよりも、学び方や取り組み方そのものが見られます。
・改善を繰り返しながら、試行錯誤できているか
・フィードバックを素直に受け取り、次に反映できるか
・数をこなす中で、自分なりの型を作ろうとしているか
・分からないことを放置せず、自分で調べて前に進めるか
たとえ実績が少なくても、こうした姿勢は、転職・副業・フリーランスなどどの働き方を選んでいても評価されます。
特に、実務に触れる機会を増やせるほど、試行錯誤の回数が増え、結果的に次のチャンスに繋がりやすくなります。
30代後半・40代〜:これまでの経験を掛け合わせて勝負する
この年代では、20代・30代前半で評価される「成長スピード」や「吸収力」に加えて、これまでのキャリアをどう活かせるかが見られるようになります。
単にデザインができるかどうかではなく、相手の状況を理解し、整理し、言葉にできるか。
その力が、制作の場面でも大きな強みになります。
具体的には、次のような点が評価されやすくなります。
・業界や職種の背景を踏まえて、話ができるか
・相手の要望をそのまま受け取るのではなく、整理して提案できるか
・「何を作るか」だけでなく、「なぜそれが必要か」を説明できるか
・トラブルや想定外の状況でも、落ち着いて対応できるか
営業、事務、接客、管理職など、これまでの社会人経験は、デザインの仕事にも活かすことができます。
どの働き方を選ぶ場合でも重要なのは、「自分は何を解決できる人なのか」を言語化できているかどうか。その視点を持てているかが、評価を左右します。
4. プロの入り口。「一人で完結できた」瞬間
「もう初心者じゃない」と感じられる瞬間は、学習時間の長さではなく、仕事を一通り、自分の力で回せたときに訪れます。
ヒアリングから見積もり、設計、デザイン、コーディング、WordPressへの実装。
そして納品後のやり取りまでを含めて、途中でトラブルが起きても、自分で調べ、考え、対応できたとき。
その一連の流れを一人で完結できた瞬間、あなたはすでに「プロの入り口」に立っています。
プロとは「一歩踏み出した人」のこと
「自分なんて、まだ早い」と感じてしまうのは、それだけプロの世界を真剣に見ている証拠です。クライアントが求めているのは、完璧な天才ではありません。自分たちの課題に向き合い、一緒に解決しようとしてくれるパートナーです。
100点満点の準備をする必要はありません。まずは一歩、実務の世界に踏み出してみてください。その経験こそが、あなたを本当のプロに近づけてくれます。
まとめ|進み方が見えたら、あとは一つずつ
この記事では、迷いやすいポイントごとに、考える順番と判断の基準を整理してきました。
Webデザインを仕事にしたい。
そう思って学び始めたものの、「何が正解かわからない」「このままで大丈夫かな」と立ち止まってしまう人は少なくありません。
特別な才能や強い意志がなくても、やる理由が自分の中ではっきりしていれば、やることを分解し、順番に進めることで、少しずつ仕事につながる段階まで進むことはできます。
ここまで読んできたあなたは、もう「何から始めればいいかわからない」状態ではありません。
あとは、自分のペースで、順番どおりに形にしていくだけです。






