Webスキル

【初心者向け】Webデザインに最適なPCの選び方|MacとWindowsどっちがいい?

Mac vs Windows Webデザイン初心者のための失敗しないPC選び laptravel.com

「WebデザインのパソコンはMacとWindows、どっちがいいの?」
「高い買い物だから、絶対に失敗したくない……」

結論から言うと、MacでもWindowsでも、どちらでも大丈夫です。

チェックすべきは、
どこで仕事がしたいかという「働き方のスタイル
どれだけサクサク快適に作業したいかという「作業環境

ここを整理せずに買ってしまうと、「重くて持ち運ぶ気にならない」「高かったのに動作が鈍くてストレス」と後悔することになりかねません。

本記事では、ずっとWindowsを使っていた私がMacに乗り換えて感じたリアルな使い心地と、後悔しないための推奨スペックをまとめています。

この記事でわかること

・MacとWindowsどっちがいい?メリット・デメリット比較
・Webデザインに必要なスペック(CPU・メモリ・ストレージ)の目安
・ノマドを目指すなら「ノートパソコン」一択な理由

まっちー

もしもこれから「Webデザインを仕事にしていきたい」「場所を選ばない働き方を叶えたい」と考えているなら、知っておいてほしいプロの現場ならではのPC選びの判断基準を一緒に見ていきましょう!

WebデザインはMacとWindowsどっちが良い?徹底比較

どちらのOSを選んでも仕事はできますが、「道具としての性格」は驚くほど異なります。本体の使い心地から、制作のしやすさまで、現役デザイナーの視点でフラットに比較しました。

比較項目Mac(MacBookなど)Windows PC
画面の質色の再現性が高く、安定している
どのモデルも「P3」という広い色域に対応。iPhoneなど他のApple製品と色の見え方が揃うため、Web制作で失敗しません。
機種によって差が激しい
クリエイター向け以外は、色がくすんで見えるモデルも。色にこだわるなら、液晶の性能(sRGB100%以上など)を慎重に選ぶ必要があります。
操作性トラックパッドが最強
マウスなしで何でもできる。家ではマウス、外出先ではパッドと使い分けも自在。
マウス併用が基本
「高精度タッチパッド」搭載機も増えていますが、基本はマウス操作が快適です。
キーボードCommand(⌘)キーが主役
親指をメインに使う配置。ショートカットを多用しても指の負担が少ない。
Control(Ctrl)キーが主役
小指を多用する配置。従来のWindows操作に慣れているならこちら。
フォントデザインの標準が揃う
ヒラギノ角ゴやHelveticaなど、Web制作の「美しい標準」が最初から入っています。
設定が必要な場合も
標準フォントは游ゴシックなど。Macと同じ環境を揃えるには、追加でフォントの導入が必要です。

結局、MacとWindowsはどっちを選べばいい?

最終的な正解は、「あなたがどんな毎日を送りたいか」で決まります。自分の「ライフスタイル」と「これからの学習環境」を基準に直感で選んでみましょう。

Macがおすすめな人

  • カフェでも身軽に動ける「ノマドな働き方」に憧れる
  • 大好きなiPhoneやiPadとの連携でスムーズに作業がしたい
  • 画面やフォントの美しさで日々の制作モチベを上げたい

Windowsがおすすめな人

  • 今の慣れた操作感のまま、迷わずスムーズに学習を始めたい
  • 同じ予算で少しでも馬力(スペック)のあるPCを選びたい
  • 事務作業や手持ちの周辺機器をそのまま仕事に活かしたい

【実体験】ずっとWindows派だった私がMacに乗り換えて驚いたこと

私自身、社会人になってからずっとWindowsのデスクトップPCを使っていたので、「操作が全然違うみたいだけど大丈夫かな?」とMacに乗り換える直前は少しだけ不安でした。でも、実際に使い始めてみると、その使い心地の良さに衝撃を受けました。

  1. マウスがいらなくなる「魔法のパッド」 Macのトラックパッドは、単なるマウスの代わりではありませんでした。指3本で上にスワイプすれば開いている全ウィンドウが一瞬で並んだり、Windowsでは当たり前だった「右クリック」がない!と思いきや設定で自分好みにできたり。「マウスなしでここまでできるのか!」と驚きました。
  2. ファイル迷子にならない「Finder」の機能性 制作中は素材や画像でファイルが溢れます。MacのFinder(フォルダ管理)はブラウザのようにタブで開けたり、階層(パス)を表示させたりと、自分好みにカスタマイズが自在。整理整頓がしやすく、作業スピードが自然と上がりました。
  3. iPhoneとの連携が「魔法」レベル スマホで撮った写真をAirDropで一瞬でPCに送れたり、コピーしたテキストをそのまま別のデバイスでペーストできたり。おかげで時間の節約につながり、かゆいところに手が届く便利さがWindowsには戻れない最大の理由です。

Webデザイナーが後悔しないためのPC選び推奨スペック

OS選びの前に、まずは「これがないと制作が始まらない」という絶対条件“スペック”を確認しましょう。ここを妥協すると、デザインソフトがまともに動かずに挫折してしまう原因になります。

「今だけ動けばいい」ではなく、3〜5年先まで長く使うことを考えた、2025年現在の失敗しない基準です。

項目推奨スペック(失敗しない基準)役割お部屋で例えると
CPUApple M2 以上

Intel Core i7 以上
パソコンの性能の核。
処理能力が高いものを選べば、重いデータの処理や最新のAI機能もサクサク使いこなせます。
「最新スマート家電の快適さ」
指示を出すだけでテキパキ動いてくれるスマートホームのようなもの。あなたが「こうしたい!」と思った瞬間にPCが応えてくれるスピード感のことです。
メモリ16GB 以上
(※8GBは不向き)
デザインソフトやブラウザを同時に開くなど、複数の作業をスムーズにこなすための力です。
不足するとフリーズの原因に。
「ゆとりある床の面積」
16GB以上が必須。正直、予算が許すなら数年先までノンストレスな「最強のアトリエ」になる32GBが理想です(8GBはすぐフリーズするため不向きです)。
ストレージ512GB 以上制作したデータや画像素材を本体に保管できる容量。
不足するとPC全体の動作が重くなります。
「クローゼット」の大きさ
荷物をしまう場所。ここが狭いと部屋に物が溢れ出し、生活(動作)がしにくくなります。
画面サイズノートなら13〜14インチ以上

デスクトップなら24インチ以上
制作時の「作業のしやすさ」に直結します。
画面が広いほど全体像を把握しやすく、作業スピードが上がります。
「作業デスク」の広さ
机が広いほど、資料をたくさん広げても快適。ノートは「身軽なミニ机」、デスクトップは「どっしりした大机」のイメージです。
GPUチップ内蔵でOK画像や動画をきれいに、速く映し出す力。Webデザインなら、Mac・Winともに標準性能で困りません。「照明の明るさ・質」
部屋を照らすライト。これがあれば、デザインの色や質感を正しく、美しく見ることができます。

CPUはM1やCore i5じゃダメなの?

実際のところCPUがM1やi5でもWebデザインは可能です。

ただ、今のデザインツール(PhotoshopやIllustratorなど)は最新のAI機能を多用するため、PCにかかる負荷が年々大きくなっています。「今動くか」ではなく「3〜5年先まで使い倒せるか」で考えるなら、ワンランク上のM2チップ(Mac)やCore i7(Windows)を選んでおくのが、2025年現在、最も失敗しない買い方です。

デスクトップ?ノートパソコン?場所を選ばない働き方なら「ノート」一択!

「好きな場所で自由に働きたい」という夢があるなら、迷わずノートPCを選びましょう。

今のノートPCはデスクトップに負けない高性能です。
家で大きな画面が欲しければ、後からモニターを繋げばいいだけ。お気に入りのカフェや旅先へ「自分のオフィス」を持ち出せる自由は、ノートPCでしか手に入りません。

MacBook Air vs MacBook Pro、Webデザイン初心者に最適なのは?

Macを選ぶと決めた初心者のあなたには、MacBook Air(メモリ16GBモデル)が正解です。

なぜProではなく「Air」なの?

Proは重い動画編集などを仕事にするプロ向け。デザインやコーディング中心なら、Macbook Airで十分すぎるほど快適に、そして長く動いてくれます。何より軽くて薄いので、将来あなたがカフェで作業したり、憧れのノマドワークを実現するときにも最適です。

チップ(M4やM5)の選び方と「メモリ」の優先順位

2025年現在、最新のM5モデルが登場していますが、Webデザイン初心者が無理に最高スペックを追う必要はありません。

実はAppleが仕様を変更し、型落ちのM2・M3モデルも「メモリ16GB」が標準になりました。 公式サイトでは最新のM4がメインになっていますが、Amazonや楽天、Apple公式サイトの「整備済製品」などを探せば、以前の8GBモデルと同じ予算で、倍の16GBモデルが手に入るんです。

無理に高価な最新モデルを狙うより、この「実質値下げ」されたM2やM3の16GBモデルを賢く選ぶのが、Webデザイン初心者にとっての正解。お財布にも優しく、デザイン作業は圧倒的にサクサク進みますよ。

メモリは「16GB」が必須。予算が許すなら「32GB」が真の正解

Appleが最新仕様で16GBを標準にした通り、Webデザインを仕事にするなら16GBは「最低条件」

ただし、もしあなたが本気でこの道を極め、私のようにストレスゼロの爆速環境を構築したいなら「32GB」が真の理想です。

  • 16GBでいい人: 初めてのMacで、まずはWeb制作の基礎を学び、副業からスタートしたい。
  • 32GBがおすすめな人: ブラウザを何十枚も開き、デザインソフトを複数同時に使いこなしたい。また、将来的に「道具のせいで作業が遅れる」という言い訳を一切排除して、最短でプロの成果を出したい。

スペック表の「理想は32GB」は、ただの贅沢ではありません。何年も快適に使い続けられ、あなたの貴重な「作業時間」を1秒も無駄にしないための、賢い先行投資です。

PCへの投資思考|迷う背中を押してくれた「金のニワトリ」の話

「これから稼げるか分からないのに、高いものを買っていいの?」と迷うのは当然のこと。 そんな私の背中を押してくれたのは、約10年前にプロの先輩から言われた一言でした。

「卵が先か『ニワトリ』が先か。だからね。」
稼げるようになってから買うのではなく、「稼ぐために、プロと同じ道具を先に手に入れる」

実際にMacを使ってみて、その答えがすぐに分かりました。圧倒的な速さと美しさ、直感的な操作感。最高の道具は作業のストレスをなくし、デザインに集中できる時間を劇的に増やしてくれたんです。

約10年前からずっと、Macは私のために「金の卵」を産み続けてくれています。道具への投資は、未来の自分への一番の近道。もし迷っているなら、未来の自分のために「最高のニワトリ」を選んであげてください。

まとめ|理想の働き方は、納得のいく「道具選び」から始まる

わたしは圧倒的にMac派ですが、PC選びで最も大切なのは、Webデザインに必要なスペックを満たした上で、「あなたが毎日、ワクワクして作業できそうなパソコン」を選ぶことです。

一歩ずつ、理想の働き方に近づけていきましょう!